RGMメンバーズ/GM研究会

非電源ゲームを製作しているサークルのブログです。

クジョウTV

マシンメイカーズの世界のとある報道番組――。


クジョウTV

司会:ついにマシンファイト、ギアナ高地大会も決勝戦。これまでも熱い激闘を繰り広げられてきましたギアナ高地からお送りします。

解説:はい、総勢8機の新進気鋭のマシンたちが参加した今大会。名勝負の連続でしたね。

司会:おっしゃるとおりです。それではこれまでの戦いの一部を振り返ってみましょう。

「サンライズゴールド対ディプレイテッド・フェルナン」

解説:戦いは終始フェルナン優勢で推移しました。

司会:フェルナンの出力は凄まじいの一言に尽きますね。

解説:専門家にその破壊力を計測してもらったところ、計算上では飛翔戦艦を一発で撃墜することができるそうです。

司会:飛翔戦艦を、ですか。いやはや、それは凄いですね。司令部を兼ねることが多い飛翔戦艦を一撃で倒せるなんて、戦局を一瞬で決定づけかねない攻撃能力です。

解説:ええ、決戦兵器としては申し分ないでしょう。しかし、その欠点もまた浮き彫りになってしまいました。

司会:と、いいますと?

解説:基本的に1対1で戦うマシンファイトではその破壊力も活かし切れないということです。

司会:破壊力が充分ではなくなってしまうのですか?

解説:いえ、そうではありません。破壊力は充分、いえ、過剰であったと言えます。1対1のマシンファイトでは攻撃を受ける側もその損害に対してのスタンスが変わってきます。それがフェルナンにとってマイナスに働きました。

※マシンファイトのルール

司会:1対1の戦いでは注意深く相手をマークすることから、攻撃の対応処理が異なるんですね。

解説:はい、その通りです。そのため、過剰な攻撃能力はあまり活かせないのでした。以下のシーンをご覧ください。

映像としてフェルナンの攻撃を受けてサンライズゴールドの「両腕部を破壊される」「脚部を打ち砕かれる」「エネルギー制御装置が損傷する」シーンが連続で流れる。

司会:一方的でしたねー。サンライズゴールドもよく持ったものです。

解説:各部パーツが独立しているマシンジャイアントならではの継戦能力ですね。しかし、これはフェルナンが自身の破壊力に振り回されているのか、攻撃がぎりぎりのところでクリーンヒットしていません。あと少しでも中枢にダメージが入っていれば、サンライズゴールドは行動できなくなるはずでした。

司会:フェルナンは5回の攻撃を仕掛けていますね。そのうちの一発は攻撃そのものに失敗しているようですが。

解説:そうですね。しかし、私が計算したところ、2割以上の確率で1撃のはずなんです。

司会:あたれば20%の確率で倒せる攻撃を4回外した、ということですか?

解説:損耗は重なっていきますから、実際には攻撃の度にその確率は上がっていきます。また、クリーンヒットに到らないまでもダメージの積み重ねで倒しきれる可能性は高いんです。

司会:そうはならなかったわけですか。

解説:ええ、これは攻撃力が高すぎる場合に起こる現象なのですが、破壊力が高すぎて、損耗は与えているのに致命打にならない状態になっています。

司会:破壊力が高ければ、致命的な損害を被りやすいのではないのでしょうか?

解説:相手のサイズ(ここではHPのこと)に比べて、攻撃規模が大きすぎるんですね。その結果、フェルナンは攻撃力で圧倒していたものの、トドメを刺すのに手間取ってしまったのです。

司会:なるほど。ただ、攻撃力が高ければ良いというものでもない、と。

解説:正確に言えば、攻撃力が高ければ高いほど、目標を撃破しやすくなります。しかし、稀に大きすぎる力は隙を作ってしまうことがあるということです。

司会:それが1回戦第1試合のサンライズゴールドの逆転劇に繋がったわけですね。

解説:そうなります。マシンファイト大会は比較的狭い範囲で行われる戦いです。そのため、ポイント戦闘となっています。

司会:こうした戦いでは主導権にスピードが関係するんでしたか。

解説:はい、広大な領域で戦うライン戦闘の場合、イニシアチブはコンピュータで決まりますが、ポイント戦闘だと、スピードを用いることになります。サンライズゴールドはフェルナンをスピードで圧倒していました。そして、ポイント戦闘には、スピードで大きく勝っていると、追加で行動できるという特徴があります。そのため、サンライズゴールドの方が攻撃する機会に多く恵まれていたのです。フェルナンが1回攻撃する間に、サンライズゴールドは2回の攻撃を行っていたのでした。

解説:これが勝敗を分けましたね。相手の戦闘機動力を奪うオブストラクション攻撃でフェルナンの動きを止め、その隙をヴァリアブルアームズで攻撃したのです。

司会:ヴァリアブルアームズ、たしか自在に変形する万能攻撃システムだったと記憶しているのですが。

解説:ええ、すべての攻撃戦術を可能とする超兵器です。そのシステムがフェルナンのコクピットシェルを貫きました。これによってパイロットが負傷し、この戦いの勝者はサンライズゴールドとなったのです。

司会:ぼろぼろになっても諦めなかったことが勝利をもたらした戦いでしたね。

解説:これは奇蹟的でした。大金星といっても良いと思います。フェルナンはサンライズゴールドを圧倒していましたが、その速度に劣る面を万能兵器という応用力に長けた武装で突かれることで敗北を喫したのです。

司会:その反撃もフェルナンの攻撃が1発でもクリーンに命中していたら。

解説:この反撃は成立しなかったでしょう。また、フェルナンの機動性が多少でもあれば、オブストラクションも決まらなかったはずです。

司会:フェルナンは攻撃の不振と、機動性の弱点、その2つが敗因だった、と。

解説:そのどちらかでも欠けていれば、勝利はフェルナンのものだったでしょうね。

司会:なるほど。(カンペを見て)おっと、この戦いの通信記録の一部が再生可能ということです。少しばかり聞いてみることにいたしましょう。

1ラウンド目のフェルナン陣営:ヒィハハハッ! 消し飛べぇー!!

2ラウンド目のフェルナン陣営:な、なにぃ!? あの攻撃に耐えるですって!?

3ラウンド目のフェルナン陣営:ば、馬鹿な! なぜ、死なない!

4ラウンド目のフェルナン陣営:倒れろ! 倒れろぉーッ!

5ラウンド目のフェルナン陣営:なぜだ! なぜ、立っていられる!?

6ラウンド目のフェルナン陣営:う、嘘だー!!(ディプレイテッド・フェルナン大破)

司会:・・・・・・えーっと。

解説:ディプレイテッド・フェルナンの開発者の石動摩耶さん、本当にお疲れ様でした。

司会:さ、さて! では、もう1つの戦い、サンライズゴールド対OIウォッチャー改の戦いを見てみましょう!

「サンライズゴールド対OIウォッチャー改」

解説:この戦いでも注目点はなんと言ってもOIウォッチャーの高性能さです。

司会:スペック的なデータではフェルナンの方が勝って――あ、いえ、フェルナンとも良い勝負の機体ですね。

解説:OIウォッチャーは素晴らしい。OIウォッチャーは素晴らしい。大事なことなので2度言いました。

司会:この番組はクジョウ王家の提供でお送りしております。

解説:マシンの開発者キョウイチ・D・クジョウ閣下の才能を垣間見ることができる名機です。今大会でもっとも完成度の高い機体だったと言えるでしょう。

司会:具体的にはどのあたりでしょうか?

解説:それはあまりにも高等すぎて放送には適していないと思います。

司会:いや、そこは解説してもらわないと視聴者が納得しな――

番組が中断。

数分後。

新司会(以下司会):失礼しました。司会を務めていたキャスターは体調不良により、私と交代になります。

解説:お身体は大事にしてもらいたいですね。

司会:まったくです。私は自分の身を第一に考えたいと思います。OIウォッチャーの完成度は素晴らしいですね。では、この戦いの見所を教えていただきたいと思います。

解説:OIウォッチャーは防御力、機動力を高いレベルで実現している機体です。そしてエネルギーの出力でも秀でています。戦闘で必要とされる要件は満たしている、ということなんですね。サンライズゴールドはエネルギーコートを搭載しているため、エネルギー兵器の効きが悪いのですが、その防御と関係なく打撃を加えることができる反物質粒子砲を搭載しています。

司会:防御不能の新兵器でしたね。単純な破壊力で相手を圧倒したフェルナンとは異なります。

解説:ええ。それに加えて大きな違いと言えるのは機動力ですね。この戦いでは先のフェルナン戦とは違い、サンライズゴールドの方が速さで手玉にとられています。

司会:それはつまり、オブストラクションを受ける心配も無かったと。

解説:はい。しかし、OIウォッチャーでもさすがにパワーではいささか劣ります。

司会:どの程度の差でしょうか。

解説:1対10ですね……。

司会:はい、CMに入ります。

1分ほどCMが流れる。

司会:なるほど、敵もさるもの、サンライズゴールドに少々リードされていますか。

解説:相手は連邦軍のサポートを全面に受けた超兵器ですからね。完全に超越するのは難しいでしょう。その数少ない弱点を突かれて武装の破壊を狙われてしまいました。

司会:それは手厳しいですね。戦いでは何かジェネレーターのようなものを破壊されていたようですが……。

解説:ハードフィールドのジェネレーターですね。これを2つ搭載していたのですが、両方とも破壊されてしまっています。

司会:うーむ、防御を奪ってからというわけですか。考えていますね。

解説:そこまでのゆとりはないでしょう。OIウォッチャーの武装のうち、かろうじて破壊することができたのが、それらのパーツだったということです。そしてそれがサンライズゴールドの限界でした。

司会:致命的な攻撃を成立させる前に、反物質粒子砲に幾度となくさらされたサンライズゴールドは擱座してしまいましたね。

解説:はい。圧倒的な勝利だったと言えるでしょう。

司会:なるほど。解説ありがとうございました。クジョウは受け付けないクジョウTV、クジョウ王家の提供でお送りいたしました。

AD:差し替え用の映像は流さなくていいんすか?

司会:キョウイチ王子が負けたときに使うものですので必要ありませんよ。




マシンファイト ギアナ高地大会 成績一覧

1回戦第1試合「(勝)サンライズゴールド対ディプレイテッド・フェルナン(負)」

1回戦第2試合「(負)メタルギアス対OIウォッチャー(勝)」

1回戦第3試合「(勝)ファイアボンバー2対アースガルズ(負)」

1回戦第4試合「(勝)ZZジダン対アイアンダン試作28号機(負)」

2回戦第1試合「(負)サンライズゴールド対OIウォッチャー(勝)」

2回戦第2試合「(負)ファイアボンバー2対ZZジダン(勝)」

決勝「(勝)OIウォッチャー対ZZジダン(負)」

※ディプレイテッド・フェルナン、OIウォッチャー、アースガルズ、ZZジダンはプレイヤーキャラクターの機体になります。

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